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今回でコラムは20回! 区切りがよいので、これまでをちょっと振り返えろうと思います。今期はボートレーサーだけでなく、ボートレースのさまざまな側面を取り上げました。
いろいろなテーマにふれて実感したのが、ボートレースは奥が深いスポーツだということ。モーターにつけるプロペラの厚さがほんの数ミリ違うだけで、スピードに大きな差が生まれたり、海や川などを区切って競艇場がつくられているため、水面のコンディションが一定ではなかったり…。レースに勝つためには、繊細な技術はもちろん、瞬間的な判断力、何にも動じないメンタルの強さが必要であることを知り、改めてボートレースのすごさを感じました。
また、年齢、性別に関係なく、レーサー達が「勝利」という一つの夢に向かって戦っていることも忘れてはいけません。男性を打ち負かす女子レーサー、68歳の現役レーサーなど、危険が伴う過酷な世界には、いくつもの熱いドラマがありました。
ボートレースは、さまざまな魅力を兼ね備えています。少しでもたくさんの人がそれを味わいに、競艇場へ足を運んでくれたら嬉しいですね!
スポーツ観戦をしていると、たまに選手同士がヒートアップしているシーンを見ますよね。その原因は、どちらかのひどい反則だったりします。
私自身も現役時代、いろいろなファウルを受けたものです。でも、報復行為は絶対にしませんでした。なぜなら、ファウルされる自分の技術がまだまだだと考えていたからなんです。そして、どんなに激しい試合をしても、ゲーム終了の笛が鳴ったら、それまで敵だった選手も同じサッカーをする仲間だと思ってきました。
同様の精神が宿っていたのが、ボートレースです。水上の格闘技と呼ばれるほど激しいスポーツ。しかし、レース前とレース後、敵味方・先輩後輩関係なく、レーサーみんなでボートの準備や片づけをしているんです。戦いを離れたら相手を敬う。これこそが、本当のスポーツマンシップですね。
ボートレーサー達は、競艇学校時代、特に「礼と節」をしっかり学ぶそうです。プロのアスリートである前に、一人前の人間であるべき。そんな考え方を大切にしている競技だからこそ、スポーツマンシップというものがみんなに根付いているんだと思います。
アスリートである以上、勝利は絶対条件。しかし、それはスポーツマンシップに則ってこそ! さまざまな競技のアスリート達も潔い気持ちをもって、ぜひ試合に臨んでほしいですね。
次回は3月15日。お楽しみに!!
ピンチは最大のチャンスといいます。それはスポーツだけでなく、人生においてもいっしょだと気づかせてくれるアスリートがいました。ボートレーサーの吉川元浩選手です! 吉川選手は、ボートレーサーの誰もが憧れる「賞金王決定戦」の07年チャンピオン。しかし、その道を目指したキッカケは壮絶だったんです。
サラリーマンをしていた吉川選手は、22歳のときに阪神淡路大震災で被災。家が崩壊し、途方に暮れたガレキのなかで、多くの賞金を稼げるボートレーサーになろうと決意したそうです。味わった辛さは、言葉で表現できません。しかし、その人生最大の逆境こそが、未来を切りひらくキッカケとなり、さらにはメンタルの強さに磨きをかけたんだと思います。
人は、逆境があってこそ成長できるもの。そこで育んだメンタルは、いろいろな場面で技術よりものをいいます。07年の賞金王決定戦でチャンピオンとなるまでに、吉川選手はたくさんの挫折を経験したはず。どんなときも腐らずに一歩一歩チカラをつけてこられたのは、大きな逆境で得た経験が活かされたんじゃないでしょうか。
いま、37歳の吉川選手は年齢的にもあぶらがのっている時期。大きな逆境にも負けず、トップまでのぼりつめたアスリートとして、ますます活躍してほしいですね!
次回は3月1日。お楽しみに!!





















